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2024/03/29 18:17 |
夏食記~スピッツを食べる~
というわけで、いろいろなものが迫っているにも関わらず精神的空腹に従順に肥満への道を突き進む
今日この頃です。奈須きのこ的に言うと心の贅肉。

突然ですが自分の夏信仰には、鍵信仰が密接に関わっています。もちろんKeyのことですよ。
他の作品も心に深く残っている物ばかりですが、高校時代に出会ったAIRは格別の衝撃でした。
単にキャラがかわいいとか、シナリオが泣けるとか、BGMが神だとかだけじゃなく…
しっかりとした、濃密な、''夏''という幻想がそこにはありました。
それはとてもありふれたもので、だけど得がたいもので。
あれほど本気で「日本のどこにでもある町」を描いたノベルゲームにはきっとそうそう出会えない。
これは特別な物語なんかでは決してない…この世界のどんな街角にも何かドラマがあるんだ、
その実感だけで何十本のテレビドラマを観る以上の体験を得ることができました。
ただ単に自分の感性に波長が合っただけかもしれない、偶然に心の全開になっていた状態だったかも
しれないけれど、当時も今でも、本気でそんなふうに思っています。キモいですね。
でも、キモくていい。自分の感性がそうなのならそれでいい。

そういうわけで今年も観鈴ちんよろしく、残り(日数じゃなく回数の)少ない「夏休み」を追いかけています。
一日一日が本当に貴重だ。テスト前とかレポートがあるとか、そんなものよりも自分の中ではただただ
夏という季節を有意義に過ごしたいという感情が優先しているのだから始末に終えないです。
今は流されちゃだめよ!と念じつつも…

本日のニコニコ:スピッツ萌えだけでポップアルバム『Girls Pop』を作って再アップしたよ
さ、作業用BGM!作業用BGMだから!




耳を疑いました。
…なんて大層なものでもなく、実際に疑ったのはうp主の口上ですが。
いやいや本当、ピッチいじっただけでこんな…風に…なるもんなんですか。そうですか。
スピッツだそうです。ヘンですね。
実際歌い方なんかそう言われてみればマサムネ氏っぽいし、特徴というか歌いまわしというか…
でも元々の声が男声にしては高いとはいえ、原曲からそこまでキー上がってるわけでもないのに
普通に女の子の声になっちゃってるもんだからもうびっくりですよ。ええ。
キー上げて女声として聴いても、こんなに綺麗に聞こえるんだなぁ。改めて歌唱力を実感。
flvばっちり保存しちゃいましたよ。作業用BGMのコレクションがまたひとつ増えました。にやにや。

いやしかし懐かしい。
スピッツです。
同じく高校の頃は鬼のように聴いていた記憶があります。
黎明期のカオスなエナジーも、円熟期の幻想じみた切ないサウンドも、思い出したようにリリースされる
「現代」の新作も、全部が大好きでした。もちろん今でも大好きです。
さらに夏にはスピッツ夏セレクションMDを作るほど入れ込んでました。

そう、夏。
スピッツの爽やか系名曲って、きらきらしてるんですよね。もしくはぎらぎら。
それは多分楽器ひとつひとつの演出とか、そういうのなんでしょうけども、そういうのもひっくるめて
そう感じさせる、楽曲でした。
雨上がりの、水溜りや、きらきら陽光を照り返すいろんなもの。夏の早朝の、朝もや、朝露。夏の昼間の
真上から照りつける太陽、真っ白い世界。
あるいは瞬く星空だったり、風に揺れる白いカーテンだったり、夏休みに迷い込んだ誰も居ない古い家
だったり、そんな美しいイメージに心を導くようなそんな切ない曲の数々。
逆にどうしようもない想いが形になったような、叫びのこもった旋律や胸を抱えるような…
ああもう、これは本当書ききれんです。

この独り語りが何に繋がるかというとアレです、
「Keyってスピッツだよね」
とよく言われますよね。よく聞きはしないけれども…
いやもう、いろんな意味で。
突き詰めると村上春樹なども余裕で絡んでくると思うのですが、実はまだ踏み出していないので(その
気になったなら一度、読んでみようかな。なくそう!食わず嫌い!)、あくまでKeyとスピッツだけで。

はじめは友人と話していたときのこと。「空も飛べるはず」に、Key作品のモチーフがたっぷりと
ちりばめられていることに気付いて曰く、スピッツってすごくKeyだよねと。
あとさきはこの際問うのはナンセンスとしても、ともかくこのとき、Keyとスピッツというふたつの
「生ける古典」に対して自分の中で若干見方が変わったように思う。

一見難解な、アングラ然とした時代には、溢れるエナジーの中に原点があって、
輝いた時代には、とてもギラギラとした勢いでセンセーションを巻き起こして、
引き出しの残りが気になる頃にも、過去を食いつぶすことなく同じベースで新しいものを作り続けて。
たくさんのアーティストに影響を与えながらなお死なず。

不思議な共通項を探るたびに、自分が惚れ込んだものの良さを再確認してしまいます。
ああ美味しい。やっぱりスピッツは美味しかった。
MD引っ張り出して夏セレクション聴こうかしら。壊れてるし無理か。
TSUTAYAだ、TSUTAYAが呼んでいる。
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2008/07/14 00:32 | Comments(0) | TrackBack() | その他雑記

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